前回の続き
そうそう!思いだしたが、この病気の治療にあたり、いろいろと書類を書かされた。
内容は研究に協力します的なやつ。検体の提供等である。
この時から、ちょっと大きな病気になったのかなと感じた。
カンファレンスが終わり、まず手術してからの放射線治療、もしくは放射線治療。
で、大きな病院のあるあるかもしれないが「移植手術」の日とかぶったら、手術は延期。
これは事前にわかることではないので、運らしい。
しかも、前日入院したときの入院費は自腹。先生もそこは言いずらそうだった。
術前の検査でキツイと思ったのは「肺活量」の検査。
これは、吸えるだけ息を吸って吐けるだけ吐く。簡単そうだが、これがすごく大変。
年配の方はこれをどうやったのか??とくじけそうなほど辛かった。
うまくできずに三回も検査したが、疲労感は半端なかった。
入院までに、時間があったし会える人には会っておいた。
病名を聞くと顔色が変わって深刻になってしまう。
でも、自分が死んで子供達がどうしても困った時には相談にのって欲しい。
なんて、都合の良いことをお願いした。
今となっては、申し訳ないのとその時に寄り添ってくれて感謝してる。
入院の一週間前から、恐ろしいほど眉間のところが痛くなった。
「ああ、やっぱり癌なんだな」とやっと自覚
薬を飲まなきゃ我慢できないほどだった。
癌の主張ハンパなし
入院の準備は友達がいろいろとアドバイスしてくれた。これはほんとに助かった。
地元ではない病院に入院するので、お見舞いはあまり来ないだろうし。
大学病院にはコンビニがあるが、そこで買い物はお高い。
アドバイザーとともに百均で、ほとんど揃えた。
お風呂に持ってくプラかごは、私では思いつかない。後、コップのふた!これは結構使った。
大学病院にはお水やお茶を汲めるサーバーが各病棟にあって、お水は買わなくてよい。
で、小さい水筒も百均で購入。大きいと給水口に入らない。
テレビのイヤホンも必要。
たくさん買ったのに、もう忘れてる。
いろんな友達の協力をもらって、予定どおりに2018年6月27日に入院
そして翌日が手術となる。
術前の最終的な説明を妹夫婦、娘と聞いた。
鼻の中からのカギ穴手術で、まずはやってみて腫瘍が取り切れない場合は
脳から腫瘍を取るとのこと。
開頭手術となれば、術後にドレーンっていう管を背骨??に通したりして寝たきりの期間があること。
耳鼻科と脳外科でプロジェクトチームを作ってるから安心してほしいと言われた。
この病気は珍しく、手術も難しいのだなとこの時に思った。
私は医療系のドラマはよく見る。
なので、手術日当日はストレッチャーに乗せられて手術へ向かうのだと思ってたが!
なんと徒歩だった。手術着に着替えて、足には弾性ストッキング、頭にはシャワーキャップ的な物をつけて病室を出発。
案内されて、家族と共に手術室へ
手術する人と家族、医療関係者でごった返した手術室前の少し開けたホール。
ここで家族とは、一旦さよなら。
私は明るく「手術中に死んじゃったらごめーん!」
「私ではなく、手術担当のお医者さんに頑張ってもらう」と言った
そして、手術室の入り口へ
時間は朝の8時 早い
手術室の中は、テレビドラマそのままだった。
よく観察したかったが、眼鏡をはずすように言われ血圧計やら点滴をつないだりと身動きは取れない。
そして、試合前の円陣のように私の周りで担当の看護師やら先生以外が取り囲み
手術の段取りを確認し、頑張りましょう!!と。
が!!ここで、脳外科の手術の承諾書が無いと騒ぎだし
結果、眼鏡もないのに管に繋がれた手でその場で承諾書を記入するという。
大丈夫か??と少し不安に思った。
そして、いよいよ麻酔
5まで数えるうちに寝てるってテレビではやってる。
その通りだった。
ここから、病室へ戻ったのは夜の9時
12時間の手術を受けた
続きは次回
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